建売住宅は注文住宅より購入コストは低いものの、長持ちしないというマイナスイメージもあり、購入にあたって心配する方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、建売住宅の寿命の長さや注文住宅との違い、長持ちさせる方法などをご説明するので、建売住宅の購入を考えている方はお役立てください。
建売住宅の寿命の長さ
建売住宅とは、土地と建物がセットで販売されるタイプの住宅です。
あらかじめ間取りや設備などが決められているため、希望どおりのつくりにはなりませんが、注文住宅よりもリーズナブルなことがメリットです。
そして、建物の耐用年数は、税法上は、建物の構造・用途・規模に応じて規定されています。
木造の法定耐用年数は22年、鉄筋コンクリート造の法定耐用年数は47年です。
建売住宅は木造のものが多いため、建売住宅の寿命も20年程度と思われるかもしれませんが、法定耐用年数は物理的な寿命ではありません。
竣工してから解体されるまでの期間を建物の寿命として見ると、2011年時点での木造住宅の平均寿命は65年です。
また、建物は建築技術や品質管理の向上に伴い長持ちするようになっているので、現在はさらに長くなっていると考えられます。
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建売住宅と注文住宅の寿命の違い
どちらも同じ建築基準法が適用されているので、耐震性や耐久性など一定の品質を保つよう決められているほか、住宅品確法で同等に品質を保証されています。
したがって寿命は変わらないのですが、建売のほうが短いと誤解されているようです。
その背景には、法律が整備される前の高度経済成長期からバブル期に建築された建売住宅があります。
当時は好景気や政策の影響により大量の一戸建てが建てられる時代で、できるだけ安く、早く建てるよう求められた結果、手抜き工事が発生したようです。
この頃に建てられた手抜き物件の影響に伴い、建売住宅は長持ちしないという噂が残っていると考えられます。
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建売住宅の寿命を延ばすためのメンテナンス
屋根や外壁の塗装は直射日光や雨風によって劣化し、放っておくと防水性が下がり雨漏りしやすくなるので、10年前後の間隔で塗り替えましょう。
給排水管などの設備機器は、10年から15年程を目安に更新すると、住宅全体が長持ちする効果が期待できます。
また、湿気が多い水回り、柱や壁の中にシロアリが発生し、木材を食い荒らされる可能性があります。
建物が倒壊するリスクもあるので、シロアリ被害で住宅の寿命を縮めないように、防蟻処理は5年ほどの間隔で実施しましょう。
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まとめ
建売住宅は注文住宅よりも寿命が短いというイメージを持たれがちですが、どちらも寿命は同じです。
用はかかりますが適切なメンテナンスをおこなうことで長持ちさせられるので、安心できる快適な住環境の維持に努めましょう。
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